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お弁当の日

ジャム製造業 鍵山麻由美さん(佐賀県唐津市)

「てのひら」という屋号でジャムを作っていて、佐賀県唐津市や隣の福岡県糸島市のパン屋さんや雑貨屋さんに置いてもらっています。ジャムの材料は基本、うちで取れるもの。夫(博之さん)の両親がみかん農家なので、温州みかん、甘夏、八朔がいっぱい実りますし、自宅周辺では梅、柿、イチジク、キウイ、ブルーベリー、ブラックベリー、山葡萄、木イチゴ、栗と材料には事欠かないですね。あ、近所の農園からリンゴも手に入れることができるんですよ。 イチジクのジャムには、黒胡椒やローリエ、ローズマリーのスパイスを加えたり、みかんジャムにはバニラビーンズを入れてみたり。「てのひら」のジャムは、大人受けするものかもしれないですね。甘さも控えめですし。 私、お菓子作りは昔から好きで、ジャム作りはその延長線上かな。小学生のころから、クッキーを焼いたりしていました。母の影響なんです。子供のころのおやつは、手づくりばかり。焼きプリンや白あんのお饅頭が出てきたりしてたんですよ。 でも実は私、甘いものがそんなに好きじゃないんです(笑)。パンは好きだけど、正直何もつけずに食べたいくらい。市販の甘いジャムが苦手だから、あんまり甘くないジャムを作ろうかなと思って、「てのひら」を始めたんです。 そんな理由もあって、お弁当に入れる料理も、甘さは控えめなんです。今日の卵焼きも、塩と豆乳で味付けしたもの。うちでは料理に砂糖は使わないんです。甘みを出したいときは、みりんかメイプルシロップを使います。そのおかげか、小学生の息子2人とも、虫歯が1本もないんですよ。

お弁当って不思議ですよね。冷めてても、お弁当箱に入った料理は、おいしく感じるんですから

息子にお弁当を作る時、ついでに、親の分も弁当箱に詰めます。映像ディレクターの夫は自宅で仕事をするので、一緒にお昼に弁当箱を広げて食べます。本当は作りたての温かい料理の方がおいしいんでしょうけど、お弁当箱に入った料理も好きなんですよね。 2人の息子も、お弁当は残したことがないです。梅干しの種まで割って、中身を食べるくらい。「温かい給食より、お弁当の方がいい」って、よく言われます。子供にとっても、特別なものなんでしょうね。

わが家のお弁当箱は、糸島市の「杉の木クラフト」の曲げわっぱ

食べるものも、容器も、自然のものにこだわりたいなと思って。冷蔵庫の中身と相談しながら、何を詰めようか、頭の中で想像する時間が好きで、お弁当作りは全く苦になりません。明るい彩りにしたいから、あれを入れようとか。作品作りと一緒ですよね。出来上がったお弁当は必ずスマホで写真を撮って、記録に残していますから。